アルミナ担持白金触媒を用いたメタンと一酸化窒素によるシアン化水素合成における粒子径効果

  • 山﨑 達也
    九州大学大学院工学研究院応用化学部門
  • 高垣 敦
    九州大学大学院工学研究院応用化学部門 九州大学カーボンニュートラル · エネルギー国際研究所
  • 宍戸 哲也
    東京都立大学大学院都市環境科学研究科環境応用化学域 京都大学触媒 · 電池元素戦略研究拠点
  • 阪東 恭子
    (国研)産業技術総合研究所
  • 小平 哲也
    (国研)産業技術総合研究所
  • 村上 純一
    (国研)産業技術総合研究所
  • SONG Jun Tae
    九州大学大学院工学研究院応用化学部門 九州大学カーボンニュートラル · エネルギー国際研究所
  • 丹羽 栄貴
    九州大学カーボンニュートラル · エネルギー国際研究所
  • 渡邊 源規
    九州大学カーボンニュートラル · エネルギー国際研究所
  • 石原 達己
    九州大学大学院工学研究院応用化学部門 九州大学カーボンニュートラル · エネルギー国際研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Particle Size Effect on Hydrogen Cyanide Synthesis with CH<sub>4</sub> and NO over an Alumina-supported Platinum Catalyst
  • Particle Size Effect on Hydrogen Cyanide Synthesis with CH₄ and NO over an Alumina-supported Platinum Catalyst

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説明

<p>白金担持アルミナ上で,一酸化窒素(NO)を酸化剤としてメタンをシアン化水素(HCN)に変換する際の白金ナノ粒子の粒径効果について検討した。担持量と焼成温度を制御することにより,1.6〜4.1 nmの範囲で様々な平均粒子径のPt触媒を得ることができた。Pt表面サイト量はパルス法によるCO滴定で決定し,触媒活性は同一接触時間下で評価した。Pt の粒子が小さい触媒(1.6〜3.2 nm)では,NO 転化率が粒子径の大きい触媒よりも低いことが分かった。粒子径の大きな触媒(4.1〜4.2 nm)は,10 wt% Pt/Al2O3 において 400 ℃で 収率1.3 %(炭素ベース)で高い HCN 選択率(53.5 %)を示した。大きなPt粒子が高い活性を示す理由の一つは,金属と担体の界面で進行するHCNから二酸化炭素とアンモニアへの逐次反応を抑制したためと思われる。Pt L3端X線吸収微細構造(XAFS)スペクトルから,反応試験後の小粒子触媒はPt–CN種で覆われていることが分かった。一方,大粒子触媒ではPt–COが主な吸着種として観測され,大粒子触媒の方がHCN脱離が容易であることが示唆された。</p>

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