ハンバーグの低温調理における加熱条件と製品に残存する生菌数

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  • Heating conditions for low-temperature cooking of hamburger steak and the number of viable bacteria remaining in the product

抄録

<p>【目的】近年、家庭用低温調理器が普及し、人気が高まっている。しかし、低温加熱は、加熱温度や時間によっては、殺菌が十分ではなく、食中毒の危険性が指摘されている。そこで、細菌汚染の危険性が高いひき肉(牛・鶏・豚)を低温調理し、加熱温度・肉の種類の違いによる加熱後の物性および残存する生菌数を検討した。</p><p>【方法】1)試料の調整方法 ①ひき肉100g、炒め玉ねぎ8g、パン粉8g、卵8g、塩1g、コショウ・ナツメグ少々を加えよく捏ね、真空包装する。②鍋(直径24cm/高13cm/口径74cm/容量4.9L)に水4Lを入れ、低温調理器(F20403、F9575)を55℃、65℃、75℃に設定し、設定温度に到達後①のパック4個を鍋の中に入れ、70分間加熱する。(低温調理で多くみられた加熱条件65℃、70分より) 2)評価方法 ①コンパクトサーモロガー(AM-8000E)による水温・中心温度測定 ②加熱後のハンバーグの断面の観察 ③クリープメータ(RE2-3305B)による破断強度解析 ④混釈平板培養法による一般生菌、大腸菌・大腸菌群、ウェルシュ菌の測定</p><p>【結果】①種の中心温度は、加熱開始から約20分後に各設定温度付近に到達し、その後は一定に保たれていた。②加熱後ハンバーグの断面は、55℃では中心部分が赤く、65℃以上では赤い部分はなかった。③ハンバーグは加熱温度が高いほど硬くてもろい食感となり、低温で加熱すると柔らかくて弾力性のあることが分かった。④一般生菌・大腸菌・大腸菌群の生菌数は、加熱前サンプルと比較して、どの加熱温度でも著しく減少していた。ウェルシュ菌は、今回の試料からは検出されなかった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293279512264960
  • DOI
    10.11402/ajscs.33.0_119
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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