山口県の郷土料理ちしゃなますの材料と調理法

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Ingredients and cooking method for Yamaguchi Prefecture's local cuisine "Chishanamasu"

抄録

<p>【目的】山口県の郷土料理であるちしゃなますは、ちしゃを酢味噌で和えた料理である。このちしゃなますの材料と調理法について明らかにする。</p><p>【方法】平成29年1~3月に山口県内の中学校23校へ保護者を対象としたアンケートを配布・回収、集計し、分析した。</p><p>【結果】回収率は73%であった。有効回答者数は1425人で有効回答率は62%であった。ちしゃの種類はチシャが66%で最も多く、次いでサニーレタス19%、その他15%であった。ちしゃの下準備は「洗う」が95%で最も多く、次いで「手でちぎる」95%、「ざるで水を切る」47%、「水気を絞る」43%、「水に放してアクを取る」19%、「包丁で切る」6%、その他2%であった。ちしゃ以外の材料はチリメンジャコが48%で最も多く、次いでイリコ(煮干し)26%、ゴマ25%、その他23%、サバ21%、イカは10%で最も少なかった。また、ごまと一緒に使用する材料はイリコが43%で最も多く、次いでチリメンジャコ27%であった。イリコを使用する方法は「すり鉢ですった後、調味料を加えすり合わせる」が48%で最も多く、次いで「調味料をすり合わせた後、適当な大きさに切ったものを混ぜ合わせる」42%、その他10%であった。調味料は砂糖、酢はともに93%で最も多く、次いで味噌74%、みりん40%、しょうゆ32%、酒25%、その他8%であった。使用する味噌の種類はあわせみそが27%で最も多く、次いで麦みそ26%、種類にこだわらない21%、その他15%、米みそ11%であった。盛り付ける器は和食器が87%で最も多く、次いでその他8%、洋食器5%であった。今後は、地域別の分析を行っていきたい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293279512282240
  • DOI
    10.11402/ajscs.33.0_143
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ