大学生のパンに対する消費選択行動および価値意識の男女比較

書誌事項

タイトル別名
  • Gender comparison on consumption choice-behavior and value for bread among university students

説明

<p>【目的】パンは手軽に食べられることから,世帯当たりの支出額が増加し,加工済み調理食品や外食割合の高い単身世帯あるいは高齢者に好まれる傾向にある.大学生の多くは親元から独立し,単身生活を始める時期といえ,パンの購入頻度も高いと考えられる.これまでパンの摂取頻度や実験研究における調製サンプルの嗜好性に着目した研究が多く,パンを購入する際の判断基準やパン喫食時の気持ちなどの個人の価値意識に関する研究は少ない.そこで,パンの摂取頻度が比較的高いと考えられる大学生を対象にパンに対する消費選択行動および価値意識に関して,男女差を含めて検討することとした.</p><p>【方法】広島県内を中心とする全国の大学生355名を対象にパンの摂取頻度,購入場所,好きなパンの特徴,重視するポイント,好きなパンを食べているときの気持ちなどに関するWebアンケートを実施した.アンケート項目により複数選択肢からの単一選択,複数選択とし,男女別に選択割合を求め,主としてカイ二乗検定により比較した.</p><p>【結果・考察】大学生は自身の居住場所において朝食時にスーパーで購入した食パンを食べる割合が高かったが,ほぼ毎日摂取する割合は男女ともに10%程度であった.男女ともにもちもち感のあるしっとりとしたパンを好み,焼き立ての香りや食感,パン選択購入時には大きさや見た目を重視していた.女性の方が男性よりも昼食時に大学,カフェ,レストランでパンを選択する割合が高かった.さらに,女性の方が好きな種類や種類が豊富なベーカリーを重視する割合や好きなパン喫食時には,お腹や心が満たされる満足感や幸福感を感じる割合が高く,パンに対する消費選択行動や価値意識に男女差があることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293279512294912
  • DOI
    10.11402/ajscs.33.0_145
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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