末梢神経に対するトレイン刺激が皮質脊髄路の興奮性に及ぼす影響

  • 齊藤 慧
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
  • 犬飼 康人
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
  • 小丹 晋一
    新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
  • 佐々木 亮樹
    新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
  • 中川 昌樹
    新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所
  • 大西 秀明
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of short duration electrical train stimulation on the corticospinal excitability
  • マッショウ シンケイ ニ タイスル トレイン シゲキ ガ ヒシツ セキズイロ ノ コウフンセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】皮質脊髄路の興奮性変化を増強するトレイン内の至適な刺激パルス数について検討した.【方法】健常成人24名を対象に,右正中神経に対するトレイン刺激を5秒間実施した.実験1ではトレイン内の刺激パルス数を2,4,6,8,10発とし,トレイン間隔(ITI)を100 msとした.実験2ではトレイン内の刺激パルス数を4,8発とし,ITIをそれぞれ50,100 msとした.皮質脊髄路興奮性の評価は運動誘発電位(MEP)を電気刺激前後で記録し,比較した.【結果】トレインの刺激パルス数が8発であるとき,トレイン刺激後のMEPは有意に増大した.刺激パルス数が8発,ITIが100 msのときとパルス数が4発,ITIが50 msのときのトレイン刺激後のMEP変化の間に有意な差は認められなかった.【考察】トレインの刺激パルス数によらず,トレイン刺激は皮質脊髄路の興奮性を増大させることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 物理療法科学

    物理療法科学 23 (1), 29-34, 2016

    一般社団法人 日本物理療法学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ