帝王切開術における癒着防止剤セプラフィルム®の効果に関する検討:前方視的コホート研究
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- 信正 智輝
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 池田 真規子
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 黄 彩実
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 別宮 史子
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 白神 碧
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 松井 克憲
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 高石 侑
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 増田 望穂
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 松尾 精記
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 安堂 有希子
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 佐藤 浩
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 田口 奈緒
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
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- 廣瀬 雅哉
- 兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
書誌事項
- タイトル別名
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- Effectiveness of antiadhesive agent Seprafilm® at cesarean section: A prospective cohort study
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説明
<p> [目的]セプラフィルム®の帝王切開術における癒着防止効果を前方視的に検討した.</p><p> [方法]初回帝王切開術を当科で施行し,今回2回目の帝王切開術を予定している症例を対象とした.臨床背景,癒着の程度,および母児の転帰をセプラフィルム®使用群と非使用群で比較検討した.</p><p> [結果]初回,2回目とも当科で帝王切開術を施行した136例から,初回帝王切開術を妊娠32週未満に実施した14例と今回の帝王切開術で術中の癒着評価記録が行われなかった4例を除く118例を解析対象とした.解析対象の118例を初回帝王切開術時セプラフィルム®使用群(46例)と非使用群(72例)で比較検討した.セプラフィルム®使用群で大網-腹壁間,あるいは子宮-大網間に2度以上の癒着を有するものは有意に少なかった.執刀-児娩出時間,総手術時間,術中出血量,臍帯動脈血pHに差は認めなかった.</p><p> [結論]セプラフィルム®による大網が関連する中等度以上の癒着を抑制する効果を認めたが,母児の臨床転帰に差は認めなかった.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 282-288, 2022
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390293356933170176
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可