生存情報学

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  • 橋本 隆子
    日本学術会議 日本学術会議環境知能分科会 千葉商科大学商経学部
  • 灘本 明代
    日本学術会議 日本学術会議環境知能分科会 甲南大学知能情報学部

書誌事項

タイトル別名
  • Survival Information Science: Evolving Informatics for Well-Being of Humanity and Society
  • ──人類と社会がより良く生き延びるために進化する情報学

抄録

<p> インターネットが発達し、人工知能が社会システムに浸透してきた現在、サイバー・フィジカル空間の融合が進み、人の分身となって人間の様々な能力を拡張するロボットやアバター(Cybernetic Avatar、以下CA)も普及し始めている。これまで社会に参画することが困難だった人々もCAを用いて遠隔で仕事をすることが可能となるなど、ダイバーシティ&インクルージョンも進んでいる。一方、このCAの使い過ぎにより大量のエネルギーが消費され、地球環境に悪影響を及ぼすことや、社会に格差が生まれ精神的なストレスを生み出すことが明らかになっている。そこで日本学術会議情報学委員会環境知能分科会では、情報学はこれまでの枠組みを超え、心理学、哲学、医学、経済学など、さまざまな学術領域と融合しなければこれら問題を解決することができないと考え、「人類と社会が生き延びるための情報学」として、「生存情報学」という新しい領域を提案する。本稿ではこの「生存情報学」の解説を行う。尚、本内容は日本学術会議に見解として提出している。</p>

収録刊行物

  • 学術の動向

    学術の動向 27 (5), 5_77-5_82, 2022-05-01

    公益財団法人 日本学術協力財団

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