止血剤と利水剤が慢性硬膜下血腫に与える影響についての検討

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タイトル別名
  • A study on the effect of hemostatic agent and Kampo medicine (goreisan) for the clinical course of chronic subdural hematoma
  • シケツザイ ト リスイザイ ガ マンセイコウマク カケッシュ ニ アタエル エイキョウ ニ ツイテ ノ ケントウ

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抄録

<p>外傷後の慢性硬膜下血腫予防や慢性硬膜下血腫の術後再発予防に止血剤であるカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物(アドナ)と利水剤である五苓散(TJ–17)をこれまで積極的に使用してきた。今回は直近11年分の症例を集計し,カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物(アドナ)と五苓散(TJ–17)併用による慢性硬膜下血腫の再手術予防効果を検証した。検証対象となった症例は64例(男性43例,女性21例)で平均年齢が76.5歳,術前の抗血小板薬使用11例,ワルファリンカリウム(ワーファリン)使用7例であった。再手術を要したものは2例であった。カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物(アドナ)・五苓散(TJ–17)使用による有害事象はなく,使用期間は平均で60.1日であった。慢性硬膜下血腫の手術後にカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物(アドナ)・五苓散(TJ–17)を併用すると再手術率は3.1%となり,十分に満足いく結果が得られた。</p>

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