被災した2径間鋼斜張橋の振動特性に関する解析的検討

  • 青田 洸希
    宇都宮大学大学院 地域創生科学研究科
  • 藤岡 光
    宇都宮大学大学院 地域創生科学研究科
  • 藤倉 修一
    宇都宮大学 地域デザイン科学部 社会基盤デザイン学科

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYTICAL STUDY ON DYNAMIC BEHAVIOR OF A DAMAGED TWO-SPAN CONTINUOUS STEEL CABLE-STAYED BRIDGE

抄録

<p> 2016年熊本地震の際に,山岳地に位置する鋼斜張橋である桑鶴大橋では,支承の逸脱などの被害が生じた.桑鶴大橋は,曲線桁かつ不等径間桁の特徴を有しており,これらの橋梁形式が起因して被害が生じたと考えられる.そこで本研究では,桑鶴大橋が有する構造的特徴が地震応答に与える影響を明らかにすることを目的として,実橋梁である不等径間曲線桁モデルに加え,不等径間の直線桁モデルと直線桁の等径間モデルに対して自重解析および非線形動的解析を行った.解析の結果,不等径間桁の支承では,自重状態に生じる負反力が地震時には増幅されてさらに大きな負反力が生じ,また,不等径間桁および曲線桁では,桁の重心位置と主塔位置との関係から,地震時に回転応答が生じ,桁が回転しやすい構造であることを明らかにした.</p>

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