1950年代のアメリカにおけるソーシャルアクションモデル――エリザベス・ウィッケンデンに焦点を当てて――

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タイトル別名
  • A Reevaluation of Elizabeth Wickenden’s Model of Social Action in American Social Work Theory in the 1950s

抄録

<p>本研究では,1950年代のアメリカにおけるソーシャルアクションモデルに着目し,エリザベス・ウィッケンデン(Elizabeth Wickenden)のモデルを検討した.ウィッケンデンは,ソーシャルワーカーと協力して1962年の社会保障法改正に影響を与えたソーシャルポリシーのエキスパートと評される人物であり,そのモデルは,これまでソーシャルアクション研究であまり注目されてこなかった1950年代のソーシャルアクションを理解するうえで重要な手がかりとなるものである.ウィッケンデンのモデルでは,ソーシャルアクションは組織的な方法で政治権力に向けて行使される行動とされ,長期的な目標を立てることが重視され,社会変革のプロセスに位置づけられていた.それらを踏まえて,ソーシャルアクションは社会構造の変革を目的とした概念であり,ソーシャルワークとソーシャルポリシーをつなぐものであると結論づけた.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 63 (1), 87-99, 2022-05-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293666570302976
  • DOI
    10.24469/jssw.63.1_87
  • ISSN
    24242608
    09110232
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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