Is Japanese-Style Management Really a Myth of an Industrial Society? : A Study of Innovation in Membership-Based Organizations

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  • 日本的経営は本当に工業社会の残像なのか : メンバーシップ型組織おけるイノベーションに関する考察
  • ニホンテキ ケイエイ ワ ホントウ ニ コウギョウ シャカイ ノ ザンゾウ ナノカ : メンバーシップガタ ソシキ オケル イノベーション ニ カンスル コウサツ

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日本企業のイノベーションが低調であるといわれている。メンバーシップ型組織は閉鎖的な共同体の論理から成り立っており。その雇用を前提とした日本的経営が工業社会の残像であり経営環境に合わなくなったと考えられている。1990年ごろまでは日本的経営のなかでミドル層がイノベーションを生み出した。しかし、現在ではメンバーシップ型雇用が生み出す共同体組織は出る杭としてのイノベーションと相いれないため日本企業全体がメンバーシップ型雇用を捨ててジョブ型雇用に移行すべきだという主張がなされている。しかし、日本社会を急激にジョブ型社会に移行することには激しい痛みをともなう変革が必要となる。すでに失われた30年を経て急激な変革は待ったなしだという主張も聞こえてくる。しかし、メンバーシップ型組織の生み出す強い現場というメリットも捨てがたいと考えている。メンバーシップ型雇用が生み出す組織メリットを堅持しつつイノベーションを生み出す企業の在り方を考察して、その方策を探る必要があると筆者は考える。本稿は日本企業がジョブ型雇用を採用するべきかメンバーシップ型雇用を採用すべきかどうかは論点とせず、現在メンバーシップ型雇用をとるメンバーシップ型企業がどのようにイノベーションを活性化できるかという観点から分析を行うこととする。本稿ではメンバーシップ型組織のメリットを維持しつつイノベーションを回復させる方策をミドルのあり方から考察する。

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  • 青山経営論集

    青山経営論集 57 (2), 53-72, 2022-09-01

    青山学院大学経営学会

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