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Mental state and coping of parents of hospitalized children with cancer
Bibliographic Information
- Other Title
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- 小児がんで入院中の子どもを持つ両親の心理状態とコーピングの特徴
- ショウニガン デ ニュウインチュウ ノ コドモ ヲ モツ リョウシン ノ シンリジョウタイ ト コーピング ノ トクチョウ
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Description
本研究の目的は小児がんによって入院している子どもを持つ父親と母親を対象に、属性およびストレス耐性度、コーピング、GHQ(General Health Questionnaire)について父親と母親との差異を分析し、それぞれの関連について明らかにすることである。調査は質問紙により行い父親22名、母親28名から次のような結果を得た。小児がんの子どもの父親と母親の属性、ストレス耐性度、GHQとも父親と母親の問に大きな差異はなかったが、GHQは両親とも健康状態が悪い状況にあることが示されていた。コーピングにおいても、父親・母親間の差異はみられず、入院中の小児がんの子どもをもつ父親と母親のコーピングは似通っていた。父親と母親それぞれを属性で分析したところ、再入院の子どもの父親の方が初回入院の子どもの父親よりも「自責コーピング」が高くなっていた。母親では入院期間が1ヶ月未満の子どもの母親の方が、1ヶ月以上の子どもの母親より「医療者コーピング」が高くなっていた。ストレス耐性とコーピングでは、父親・母親ともに「問題焦点コーピング」と関係があった。ストレスに対する耐性が強い程状況がよくなるように努力し、前向きに考えて取り組むことができている。父親の「問題焦点コーピング」は、「情緒的支援コーピング」「社会資源探求コーピング」とも関係していた。母親では、「情緒的支援コーピング」「楽観思考コーピング」「医療者コーピング」「情動安定コーピング」に関係していた。GHQとコーピングでは、父親の「医療者コーピング」と関係があり、健康状態が不良だと認識している程、病院スタッフに相談や助言を求めることが多くなる。母親では「情動安定コーピング」であり、健康状態が不良であると認識している程、病気は自分の子どもだけではないと考えようとする努力や周囲の人の姿を見て自分を励ますようなコーピングをとる傾向にあった。
Journal
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- 大阪大学看護学雑誌
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大阪大学看護学雑誌 11 (1), 11-17, 2005-03
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390293810380760576
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- NII Article ID
- 120005758887
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- NII Book ID
- AN1048165X
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- DOI
- 10.18910/56718
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- HANDLE
- 11094/56718
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- ISSN
- 13413112
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed