モクレン属ハクモクレン亜属の茎におけるコルク層とクチクラの発達

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書誌事項

タイトル別名
  • Cork Layer Development and Cuticle Thickening in Stems of the Genus <i>Magnolia</i> Subgenus Yulania

抄録

<p>モクレン属ハクモクレン亜属7種について,茎におけるコルク層とクチクラの発達を比較観察した.その結果,3タイプが認められた.第一のタイプは,キモクレンMagnolia acuminata,ハクモクレンM. heptapeta,シモクレンM. quinquepeta,シデコブシM. tomentosa で観察されたもので,コルク層の発達は速く,当年茎において夏までに皮層を完全に取り囲み,クチクラは薄いのが特徴である.第二のタイプはコブシM. praecocissima に見られたもので,コルク層の発達は遅く,皮層を完全に取り囲むのは茎の成長の 2 年目の春以降である.第一のタイプに比しクチクラは厚い.第三のタイプはタムシバ M. salicifolia(おそらくM. biondiiも)で観察された.コルク層の発達は非常に遅く,皮層を完全に取り囲むのは茎の成長の3年目の春以降であり,中には3年目の成長期においてもコルク層が部分的にしか分化していないものもある.クチクラは3つのタイプの中では最も厚くなる.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 74 (4), 212-222, 1999-08-20

    植物研究雑誌編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293821444715648
  • DOI
    10.51033/jjapbot.74_4_9357
  • ISSN
    24366730
    00222062
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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