Siebold とZuccarini が日本から記載した分類群レクトタイプと原資料, 第十一部.被子植物.双子葉植物綱 十

書誌事項

タイトル別名
  • Siebold and Zuccarini’s Type Specimens and Original Materials from Japan, Part 11. Angiosperms. <i>Dicotyledoneae</i> 10
  • Siebold and Zuccarini's Type Specimens and Original Materials from Japan(Part 11)Angiosperms : Dicotyledoneae(10)

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抄録

<p> Siebold とZuccarini は,主にSiebold 自身,および日本人植物学者,Bürger らの採集品を研究し,日本から多数の新種や新変種を発表し,日本植物相の分類学的研究に大きな貢献を行った.しかしながら,それらの新植物の発表に際しては大半で標本の引用がなく,またタイプの指定がなされなかった.</p><p> Siebold とZuccarini が命名した学名の安定化などの目的で,ライデン,ミュンヘン,牧野植物標本館(首都大学東京),東京大学総合研究博物館に収蔵されるシーボルト・コレクションから標本上に記された手記ならびに記載文などと照合し,Siebold とZuccarini が記載に用いた標本(原資料)であるオリジナル・マテリアルを特定する研究を進めている.さらに,タイプが指定されていない分類群では,特定した原資料のなかからレクトタイプを選定する研究を行っている.</p><p> 本稿はその第十一部で,被子植物双子葉植物綱(ムラサキ科からハマジンチョウ科)を収載した.今回対象とした範囲では,15 種のレクトタイプを選定した.また,Thunberg が命名した学名(キリ)のレクトタイプを選定した.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 92 (5), 266-282, 2017-10-20

    植物研究雑誌編集委員会

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