インド・西ガーツ山脈産ハリイ属(カヤツリグサ科)の1新種

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タイトル別名
  • A New Species of <i>Eleocharis</i> (<i>Cyperaceae</i>) from the Western Ghats, India
  • A New Species of Eleocharis (Cyperaceae) from the Western Ghats, India

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抄録

<p>インド・西ガーツ山脈から,ハリイ属(カヤツリグサ科)の1新種,Eleocharis ranganathensis Viji, G. C. Tucker, Deepu & Pandur.を記載し,図示した.本種はSeries Maculosae Svensonに所属し,E. complanata BoeckelerとE. geniculata (L.) Roem. & Schult.の中間的な形態的特徴を示し,葉鞘の先端は斜めに切れた薄膜状の開口部があり,小穂は卵状楕円形で,鱗片が小さく,刺針状花被片が短く,堅果は黒褐色で,表面にはかすかに格子模様があり,果実の上部は円錐状に尖る.また,本新種の稈は著しく扁平で,インド産の他のハリイ属には見られない特徴である.本種の基準産地はカルナタカ州Chamrajnagar DistrictのRanganatha寺付近であり,種形容語はこれに因む.本稿では南インド産のハリイ属17種の検索表を付した.</p>

収録刊行物

  • 植物研究雑誌

    植物研究雑誌 94 (5), 300-305, 2019-10-20

    植物研究雑誌編集委員会

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