書誌事項
- タイトル別名
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- Steroid therapy for pulmonary sarcoidosis: the latest evidence and future issues
- ハイ サルコイドーシス ニ タイスル ステロイド チリョウ ノ ゲンジョウ ト コンゴ ノ カダイ
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説明
<p> 肺サルコイドーシスの治療はステロイドが第一選択薬として推奨されているが,疾患の希少性や臨床経過の多様性なども影響しエビデンスが限られており,治療すべき症例選択,投与量と投与期間などについてコンセンサスが得られていない.2021年の欧州呼吸器学会によるガイドラインでは,将来の死亡や後遺症のリスクを考慮した上で低リスク・中リスク・高リスクに分け,それぞれのリスクに応じた治療が推奨されているが,そのようにリスクを層別化する具体的な因子が特定されていない.肺サルコイドーシスの重症化に関連するのは呼吸不全につながり得るような肺の構造改変であり,これらの高リスク症例を事前に予測する1つの指標として,我々がcentral consolidationと呼んでいる所見が参考になると考えている.ステロイド治療で重症化を防ぐことができれば理想的だが,その検討は今後の課題である.</p>
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders
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The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 42 (1_2), 38-42, 2022-10-01
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会