終末期がん患者の在宅療養移行に向けての看護師の家族支援の実践と認識
-
- 久保田 千景
- 西南女学院大学 保健福祉学部看護学科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Family nursing practice and nurse's recognition for transfer of terminal cancer inpatients to a home care setting
- Focus on general wards
- 一般病棟に焦点を当てて
この論文をさがす
説明
<p> 一般病棟における看護師の終末期がん患者の在宅療養移行に向けての家族支援の実践と認識について明らかにした。家族支援について実践している内容は【家族とコミュニケーションを図り、在宅療養についての情報提供を行う】【在宅療養移行について、家族の思いを傾聴したり、家族員同士の対立への調整を行う】等であった。家族支援について認識している内容は【多職種と家族で連携して在宅療養移行に関わる必要性】【家族の個別性を重視し家族を全体として捉える必要性】等であった。在宅療養移行に向けての家族支援として、看護師は患者の意向を尊重した看護を認識していたが、実践内容としては挙げられていなかった。在宅療養移行において、患者・家族・看護師間での思いの差異が存在していることから、患者の意向のみを尊重した実践を行うことは難しく、家族も含めた看護を実践していると考えられた。また、家族の一員が終末期がん患者であり、在宅療養移行することは家族全体に影響を及ぼすことを認識していたが、実践内容では家族員の関係性に働きかける視点は不足していた。</p>
収録刊行物
-
- 日本医療マネジメント学会雑誌
-
日本医療マネジメント学会雑誌 18 (3), 153-159, 2017-12-01
特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390293865788987392
-
- ISSN
- 18846807
- 18812503
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可