比較的大きなHill-Sachs病変に対するRemplissage法の術後成績 -鏡視下Bankart修復術単独との比較-
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説明
比較的大きなHill-Sachs病変を有する肩関節前方不安定症に対する補強手術としてRemplissage法が有用とされる.本研究では比較的大きなHill-Sachs病変を対象として,鏡視下Bankart修復術(ABR)単独と比較したRemplissage法(R法)の術後成績を報告する.幅15mm以上か深さ5mm以上のHill-Sachs病変に対しABRにR法を併用した32例32肩(ABR+R群)と,R法導入前に同程度のHill-Sachs病変を有しABRのみ行った39例39肩(ABR群)を比較検討した.術後関節可動域,臨床スコア,再発の有無およびリスク因子を評価した.術後可動域は両群とも健側と比較し有意に制限を認めた.臨床スコアはいずれも両群とも術後有意に改善した.再発はABR+R群1肩,ABR群6肩に認め, Remplissage法は再発率を低下させる有用な術式と考えられた.またHill-Sachs病変の大きさに関わらず13.5%以上の関節窩骨欠損率やOn-Track病変を有する競技者が術後再発のリスクと考えられた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 46 (2), 300-304, 2022
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390293898800215808
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可