汽水性二枚貝ヤマトシジミの開閉運動に及ぼす底質組成の影響

  • 三浦 七海
    茨城大学大学院 理工学研究科 都市システム工学専攻
  • 鄧 家豪
    茨城大学大学院 理工学研究科 社会インフラシステム科学専攻
  • 呉 青栩
    茨城大学大学院 理工学研究科 社会インフラシステム科学専攻
  • 鈴木 準平
    電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部気象・流体科学研究部門
  • 藤田 昌史
    茨城大学 地球・地域環境共創機構

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECTS OF SEDIMENT COMPOSITION ON VALVE OPENING-CLOSING RESPONSES OF BRACKISH WATER CLAM CORBICULA JAPONICA

抄録

<p> 自然的・人為的な環境ストレスに対する汽水性二枚貝ヤマトシジミの個体レベルの応答を高い時間分解能で評価するために,連続測定が可能な開閉運動に着目し,底質組成に対する影響を調べた.シルト・粘土含有率を2%,20%,40%に調整した水槽を用意し,ヤマトシジミを各8個体入れて,それぞれの開閉運動を測定した.比較のために,都市下水(5倍希釈)の開閉運動の結果も引用した.シルト・粘土含有率40%のとき,開殻頻度が高くなった (p<0.05).主成分分析を行ったところ,シルト・粘土含有率40%は比較的都市下水の近くに布置されており,環境ストレスを受けるほど開殻頻度,開殻率が高くなり,開殻時間が短くなることがわかった.本手法を現地に適用する際には,底質組成にも留意しながら,水質に対する応答を評価する必要があることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

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