患者立脚型評価法(KOOS)で検討した中高年に対する関節視下半月板部分切除術の治療成績

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抄録

<p>【目的】中高年に対する関節鏡視下半月板部分切除術(APM)の短期治療成績を,患者立脚型評価法(KOOS)を用いて評価し,予後因子に関して検討したため報告する.【対象と方法】2014年から2020年に当院で内側半月板損傷に対してAPM施行した中高年25例(平均62.8歳).術後1年のKOOSを用いて予後良好群,非良好群の2群に分け,患者背景,FTA,MPTA,断裂形態,軟骨損傷の程度,骨髄浮腫の有無に関して統計学的に比較検討した.【結果】術前,術後1年のKOOSは5項目(症状,疼痛,ADL,スポーツ・娯楽活動,QOL)の全てで平均値が上昇した.単変量解析ではFTA,MPTAのみで有意差を認めたが(p=0.017,0.047),多変量解析ではFTAのみ有意差を認めた.ROC曲線では176.0°以上が予後不良因子であった(AUC 0.77,感度0.60,特異度0.90).【結語】中高年のAPMに対する短期の患者満足度は比較的高いが,下肢アライメント異常を認める場合は注意が必要である.</p>

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