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説明
<p>遠位脛骨斜め骨切り術(DTOO)は良好な成績が報告されているが,術前関節鏡施行時の骨髄刺激施行の必要性については意見が分かれる.今回,骨髄刺激法を施行していないDTOO前後の鏡視所見を検討した.変形性足関節症に対しDTOOと足関節鏡を施行し,抜釘時に足関節鏡を施行した13例14足を対象とした.初回鏡視では骨髄刺激をせず,必要に応じて滑膜・骨棘切除,遊離体摘出を行った.臨床評価はJSSF scaleを使用した.脛骨(天蓋,内果関節面)と距骨(滑車中央,内側関節面)の損傷軟骨をDTOO時はICRS軟骨損傷分類,抜釘時はICRS軟骨修復分類で評価した.JSSF scoreは有意に改善した(p<0.05).ICRS評価では天蓋のGrade(G)4:8足が,抜釘時G3:2足,G2:6足となり,滑車中央(術前G4:4足,抜釘時G3:2足,G2:2足),内果関節面(術前G4:13足,抜釘時G3:6足,G2:6足),距骨内側(術前G4:13足,抜釘時G3:7足,G2:5足)で改善した.骨髄刺激を行わずに軟骨損傷部は修復組織に覆われていた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (3), 571-575, 2022-09-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390294020638271488
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可