石灰沈着性頚長筋炎の一例

  • 山田 佳奈
    特定医療法人菊野会菊野病院整形外科
  • 松山 金寛
    特定医療法人菊野会菊野病院整形外科
  • 菊野 竜一郎
    特定医療法人菊野会菊野病院整形外科
  • 冨永 博之
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科運動機能修復学講座整形外科
  • 谷口 昇
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科運動機能修復学講座整形外科

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抄録

<p>【はじめに】石灰沈着性頚長筋炎の1例を経験したので報告する.【症例】56歳女性.頚部痛を主訴に近医整形外科を受診.保存加療とするも疼痛増強.摂食困難となり近医耳鼻咽喉科を受診した.血液検査にてCRPの著明な上昇と頚部単純CT検査にて第2頚椎前方に石灰化像を認めたため石灰沈着性頚長筋炎が疑われ,当院紹介となった.NSAIDsの内服と頚椎カラー装着により1週間後の再診時には疼痛軽減し,頚椎の可動域制限や炎症徴候も改善した.【考察】石灰沈着性頚長筋炎という稀な1例を経験した.鑑別疾患として化膿性脊椎炎や咽後膿瘍など早期診断・早期治療を要する疾患も含まれており,急性頚部痛を来す疾患の鑑別診断として念頭に置く必要がある.</p>

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参考文献 (3)*注記

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