特発性側弯症と呼吸機能の関係

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<p>【はじめに】特発性側弯症患者の呼吸機能に影響する因子を検討した.【対象と方法】後方矯正固定術を行なった特発性側弯症患者62例を対象とした.Lenke分類1-4を対象とし,男性12名,女性50名,平均年齢17歳(11歳~29歳)であった.年齢,身長,体重,胸椎Cobb角,頂椎高位,CTでの頂椎の回旋度を検討項目とし,呼吸機能検査における%VC,FEV1.0に対しての影響を検討した.【結果】Cobb角,頂椎の回旋度は,%VCとの有意な相関を認めた.年齢,身長,体重,頂椎高位には相関は認めなかった.FEV1はどの検討項目でも有意な相関を認めなかった.ROCカーブにおける検討では,Cobb角55度以上,頂椎回旋14度以上では,%VC≦80%となり,呼吸機能に異常を認める結果となった.【考察】Cobb角,頂椎回旋度は%VCに影響し,術前に呼吸機能に異常を認める可能性が高いことが示唆された.</p>

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