書誌事項
- タイトル別名
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- The Politics of Eros: Japanese art between 1960 and 1970
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抄録
1960年代から1970年代、世界各地で、「エロス」は人間解放の思想として受け止められ、多くの作家がヌードのイヴェントや性の表現を試みていた。ところが日本ないし日本出身のアーティストの間では、男女で「エロス」に関する解釈や表現が異なっていた。吉岡康弘とオノ・ヨーコは、共通して「性器を直接撮影する」という試みをしたが、オノの映像作品に見られる表現が女性の「エロス」の解放を志向しているのに対し、吉岡は女性を物象化し、沈黙させることで「エロス」を否定した。草間彌生と工藤哲巳は同じ時期に男根状のオブジェを発表し、それは彼女/彼らのアイデンティティと関わる。草間は男根を複数化し、それとあえて戯れて見せることで、「エロス」を支配する解放された女性として自己を表現した。工藤の男根は西洋中心主義の象徴であり、その暴力的とも言える抑圧のパフォーマンスによって、日本人男性のアイデンティティの再構築を行っていたと言える。
収録刊行物
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- ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報
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ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報 (25), 25-42, 2022-07-31
お茶の水女子大学ジェンダー研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390294020640196992
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- NII書誌ID
- AA11391754
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- HANDLE
- 10083/0002000545
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可