マリアナ海溝周辺と亜寒帯北太平洋における微量金属分布の比較

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タイトル別名
  • Comparison of trace metals distributions around the Mariana Trench and in the Subarctic North Pacific Ocean

抄録

<p>本研究は微量金属9元素(Al, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Zn, Cd, Pb)を対象とした。白鳳丸KH-14-6航海における亜熱帯北太平洋の測点とKH-17-3航海の測点で採取した海水試料を用いて、溶存態微量金属(dM)と全可溶態微量金属(tdM)を定量した。全可溶態と溶存態濃度の差から置換活性粒子態の濃度(lpM)を求めた。亜寒帯北太平洋において、dAl, dFe, dMnの濃度は、大陸からの距離につれて減少した。北太平洋中層水の深度に見られるdCo濃度極大は亜寒帯北太平洋全体に広がっていた。dZn, dCd, dCu, dNiは、それぞれ元素ごとに主な栄養塩と特徴的な相関関係を示した。マリアナ海溝周辺の測点GR-28には、中層水のdAl, dMn, dFe, dCo濃度極大とdCdの濃度極小が見られ、熱水活動による供給とスキャベンジを反映した。亜寒帯北太平洋の測点全体とマリアナ海溝周辺測点のdMは栄養塩と異なる関係を示し、熱水活動の影響を強調した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294276466772992
  • DOI
    10.14862/geochemproc.69.0_166
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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