腹腔鏡下回盲部切除を行った虫垂原発MALTリンパ腫の1例

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タイトル別名
  • Laparoscopic Ileocecal Resection of Primary Mucosa-associated Lymphoid Tissue Lymphoma of the Appendix—A Case Report—
  • フククウキョウ カカイ モウブ セツジョ オ オコナッタ チュウスイ ゲンパツ MALT リンパシュ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は79歳,男性.腹痛と発熱を主訴に来院し,CTで虫垂の腫大と回結腸動脈周囲リンパ節の腫大を認めた.急性虫垂炎と診断したが,炎症反応と腹部所見が軽度であったため,抗菌薬治療後の手術を予定した.1カ月後のCTで虫垂とリンパ節に変化はなく,虫垂癌を想定し腹腔鏡下回盲部切除術D3郭清を行い,最終的に虫垂原発MALTリンパ腫(Lugano分類II2期)と診断した.現在,術後経過観察中であるが,再発の所見は認めない.MALTリンパ腫は慢性炎症を背景に発症する低悪性度の悪性リンパ腫として知られる.消化管では胃に多くみられ,虫垂は邦文・英文で14例の報告と稀である.貴重な症例と考え報告した.</p>

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参考文献 (13)*注記

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