ボイラ過熱器管付着灰中銅の化学形態分析と腐食影響評価

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タイトル別名
  • Chemical form analysis and corrosive effects of Copper in ash attaching to superheater tube

抄録

<p>廃棄物焼却発電施設のボイラ過熱器管の高温腐食に関して、塩素や硫黄の他に銅などの重金属も腐食を促進することが推定されてきたが、詳細は明らかになっていない。付着灰中銅の化学形態を明らかにし、腐食への影響を評価するために、実機から採取した付着灰に対して熱力学平衡計算、X線吸収微細構造(XANES)、逐次抽出を行った。 これら分析の結果から付着灰中の一部のCuはCuOや、CuとFeの複合酸化物として安定的に存在することが確認できた。A灰に比べてCl濃度の高いC灰は上流、中流ともに、Cu、Clの含有量が高いうえ、CuOやCuとFeの複合酸化物としての存在量が多く、Cuの腐食への影響も大きいことが推測される。 CuとFeの複合酸化物に関して、触媒として働き腐食へ寄与する可能性や、腐食生成物の最終形態として安定に存在する可能性が考えられる。詳細については今後さらなる解析が必要である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294276467160960
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.33.0_311
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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