飛灰に過剰に添加されたキレート薬剤のカラム試験での溶出挙動

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タイトル別名
  • Leaching behavior of excessively-added chelating agent from chemical-stabilized fly ash in column test

抄録

<p>焼却飛灰の重金属安定化手法として多く用いられている有機キレート薬剤は,最終処分場浸出水処理において硝化阻害を引き起こす可能性があると指摘されている。キレート処理飛灰に含まれる余剰のキレート薬剤はシリアルバッチ試験において溶出することが確認されているが,この方法は現実と異なり振とうによって溶出を促進している可能性がある。そのため本研究では,少量(1wt%)から過剰量(15wt%)の薬剤を混練した飛灰に対して下向流のカラム式溶出試験を行うことで,自然に近い状態でも薬剤が溶出するかどうかを調べた。飛灰に添加されたキレート薬剤は自然通水でも過剰に添加すればするほど多く溶出することが確認された。また,薬剤の溶出量はシリアルバッチ試験の時よりも大きく,バッチ試験では薬剤の溶出量を過少に評価する可能性があることが考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294276467194880
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.33.0_393
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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