生体医用システム工学科 設立3年経過後の現状について

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<p>東京農工大学工学部では、2019年4月に大規模な組織改編を行い、「生体医用システム工学科」を設立しました。医学部を有しない国立大学では初めての試みであり、同名の学科は他大学には存在しないユニークな位置付けになっています。設立に際しては、電気電子工学科と物理システム工学科から有志の教員が集まり、2016年から準備を進めてきました。キャッチフレーズは「未来の医療技術は君が創る」とし、医療分野に貢献する技術者養成を標榜しています。カリキュラムは「電子情報系」「物理系」「生物医療系」の3本柱とし、1年次前期からそれらを学べるよう設計しました。特に「生物医療系」の科目構成には困難を極め、主に外部の非常勤講師に頼ることとなりました。10数名の医師を招聘して構成したオムニバス講義「臨床医学概論」では、各診療科で使われている医療機器の紹介とともに、医療現場の立場から工学者への期待が投げかけられ、学生のモチベーション向上に役立っていると思われます。1学年の学生定員は58名、それに伴い教員数も14名と少なく、改組前と比べて講義負担が2倍以上に増えました。学生実験についても、生体計測や超音波計測などのテーマを全くのゼロから立ち上げました。設立から3年が経過し、ようやく落ち着いて来たと思いたいところですが、第1期生がこの春に4年生となり、卒業研究、就職と大学院入試を控え、日々調整が続いています。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390294276475998592
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual60.72_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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