ドイツの幼児教育における自然体験型プロジェクト活動の取組み
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- 後藤 みな
- 山形大学学術研究院
書誌事項
- タイトル別名
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- Nature-Experience-Based Project in Early Childhood Education in Germany
- A Case Study of the Forest Kindergarten
- ―森の幼稚園を事例として―
説明
<p>本稿では,森の幼稚園を事例にして自然体験に基づくプロジェクト活動(以下,自然体験型プロジェクト)の取組みの様相を探った.その結果,以下の事項が明らかになった.第一に,プロジェクトのテーマは,自然の探究・知覚に関するもの,環境問題や就学準備関連のものなど多岐に渡っていた.第二に,プロジェクトに関わる「人」について,保育者は子どもの問いを彼らと共に探究し,知を生成する存在として,専門家はプロジェクトを社会的文脈にのせる存在として,保護者は子どもが生活を省察することに寄与し,それを支援する存在としてプロジェクトに携わっていた.第三に,プロジェクトの「場」について,その目的や機能ごとに明確に区分されるわけではないものの,子どもが自然の事物・事象と関わることを通じて問いを見出すための場として森があり,個々人の体験をグループ全体で,さらに保護者とも共有するための場として園舎が活用されていた.</p>
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 37 (2), 59-64, 2022-12-03
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390294276476032768
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可