パートナーシップはチーム生産のモラル・ハザードを回避できるのか : Rasmusen (1987) “Moral Hazard in Risk-Averse Teams”のレビュー

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タイトル別名
  • Can Partnership Attain the First-Best Effort Level under Budget-Balancing Contracts?: A Review of Rasmusen(1987) “Moral Hazard in Risk-Averse Teams”
  • パートナーシップ ワ チーム セイサン ノ モラル ・ ハザード オ カイヒ デキル ノ カ : Rasmusen (1987) "Moral Hazard in Risk-Averse Teams"ノ レビュー

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抄録

Holmström(1982)は、パートナーシップの報酬を不均衡予算契約とすることで、はじめて、リスク中立的エージェントから構成されたチームを最適努力レベルで機能させることができることを示した。しかしながら、チーム・メンバーがリスク回避的エージェントから構成されているとき、一般的には、彼の主張は成立しない。本稿で、私たちは、「連帯責任」契約(“massacre” contract)が、すなわち、効率的生産が完遂されなかったとき、一人の幸運なエージェントを除くすべてのエージェントにペナルティ賃金を課す契約が、他のいかなる均衡予算契約よりも、パラメータのとりうるより広範囲な値について、最適生産水準を達成できることを示す。   「いいえ、フランスでは鉄道事故は皆無です。しかし、なぜですか。   事故が発生した場合、誰かがそのために絞首刑にならなければなら   ないからです。絞首刑ではないにしても、少なくとも、その後、何   日も、過失を問題にして、鉄道関係者を身震いさせるほどの勢いで   処罰することになるからです。お人好しな陪審員に共通してありが   ちな、嘘をついて再び災害を招くような評決、「鉄道員に責任はない」   のような評決は、フランスではまず考えられません。」   -Mark Twain, The Innocents Abroad, chap. 12.

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