抄録
本研究では、男子高校生にとってスキンケア用品は手に取りにくいと仮定し、男子高校生にとって、買いやすい売り場とはどのようなものかという点について取り上げた。また、本研究で検討するスキンケアとは、「健康で美しい肌を保つために基礎化粧品などを用いて肌の手入れをすること」とする。先行研究では、30 代以上のスキンケア行動や意識について調査された例はあるが、高校生に対して行われた調査はない。そこで、まず本研究では、男子高校生のスキンケアに対する意識を明らかにすることを試みた。日本の高校生において、アンケート調査により、スキンケアを使用または購入したことがあるか、スキンケアに対して関心をもっているかを集計するとともに、スキンケア用品の売り場環境に対しどのように思っているのか調査した。一定数の男子生徒は売り場環境に対し、買いづらさを感じていることが分かった。スキンケア用品の売り場は改善する余地があると結論付けた。その後インタビュー調査と実地調査をドラッグストアに勤める方々に対し行い、それぞれの店舗で考察した。アンケート調査の結果と考察、インタビュー調査の結果と考察から3 つのリサーチクエスチョンを立てた。そしてリサーチクエスチョンから、男子高校生がスキンケア用品を手に取りやすいような売り場を提案した。今後の課題は、どの並べ方が男子高校生にとって手にとりやすいかは明らかにならなかったことである。男子高校生にとって具体的にどのような売り場が手に取りやすいのか、ということに関して、より詳細な検討が望まれる。
収録刊行物
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- 課題研究優秀論文集
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課題研究優秀論文集 2022 17-35, 2023-01
神戸大学附属中等教育学校
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390294485109238016
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- HANDLE
- 20.500.14094/0100477730
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可