アンサンブル予測を活用した洪水予測による避難準備のためのシグナル検知の可能性検討

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タイトル別名
  • Possibility of detecting signals for evacuation preparedness by flood forecasting using ensemble prediction

抄録

<p>近年,局地的大雨や集中豪雨による災害が毎年のように日本各地で発生しており,その被害は甚大なものになっている.近年では局地的大雨の影響により,短時間での急な増水による被害が発生していることから,できるだけ早いタイミングで氾濫発生の予測を行うことは,避難のリードタイム確保のために必要とされている.GFSを用いた16日間先の洪水予測から,5日間のリードタイムをもって洪水シグナルの検知が可能であったことが先行研究において示されたが,ピーク時刻や水位の精度には課題があった.そこで本研究ではアンサンブル予測情報を用いた洪水予測を行うことによってより精度の高いシグナル検知の可能性を探ることを目的とした.象河川は一級河川馬淵川(流域面積A=2,050km2)とし,流域単位での降雨を予測できるようダウンスケーリングした予測降雨を入力として長期の洪水予測実験を行った.</p><p>その結果,GFS単体でのシグナルよりもより明確に洪水のシグナルをとらえることが可能であることが示されたが,ピーク時刻の精度には課題が残るため,降雨プロダクトの変更やデータ同化等今後さらなる検討が必要である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294496035692928
  • DOI
    10.11520/jshwr.35.0_297
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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