睡眠時無呼吸症候群の診断と治療における医科歯科連携

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タイトル別名
  • Medical‐dental collaboration in examination and therapy for sleep apnea syndrome
  • スイミンジ ムコキュウ ショウコウグン ノ シンダン ト チリョウ ニ オケル イカ シカ レンケイ

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説明

<p>我々は,2019年4月より当大学附属病院内科に睡眠時無呼吸症候群外来を設置し,既存の睡眠歯科外来と共同して睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療にあたっている.SASの診断は,簡易検査と睡眠ポリグラフ検査(PSG)の2段構えからなり,簡易検査において睡眠ポリグラフ検査のスクリーニングおよび睡眠歯科外来でマウスピース(OA)を作製した患者の効果判定を行っている.簡易検査においては,無呼吸低呼吸指数(AHI),最低酸素飽和度.低呼吸指数(3% ODI)の3つのパラメーターでSAS重症度やOA効果判定を行うが,この3つのパラメーターは,互いに強い相関を示す.睡眠ポリグラフ検査では,無呼吸パラメーターと同時に睡眠パラメーターも測定できる.</p><p>睡眠ポリグラフ検査と簡易検査で得られた無呼吸パラメーターは相互に強い相関を示す一方で,睡眠ポリグラフ検査で得られた無呼吸パラメーターは,睡眠パラメーターとは強い相関を認めなかった.睡眠時無呼吸外来開設以来21か月の診療実績として,簡易検査はのべ135人,PSG検査は33人の検査実績をあげている.我々の施設では,患者の紹介から治療に至るまで,医科歯科連携の利点を十分に生かすことができる.</p>

収録刊行物

  • 歯科医学

    歯科医学 85 (2), 117-122, 2022-09-25

    大阪歯科学会

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