当院救急外来における新体制導入後の評価および問題点

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タイトル別名
  • Post-Implementation Review of the New System at the Hospital Emergency Department and Point at Issue : Including the Impact of COVID-19
  • ─COVID-19の影響も含め─

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説明

<p>TMGあさか医療センターは, 1977年に朝霞台中央総合病院として開設され, 埼玉県朝霞地区を中心とした地域医療の一端を担っている。2018年1月, 新築移転に伴ってTMGあさか医療センターとなり, それまでの各科相乗り型からER型への救急外来の整備を行ってきた。今回, その効果, 問題点, 2020年からの新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響を検討した。その結果, 救急隊入電から受入承認までの承認時間はER体制の導入, 整備により2019年内は短縮できたが, 2020年はCOVID-19の流行に伴い延長した。これに対し感染者ベッドの確保, 抗原検査等の感染対策強化により回復できた。これは, 救急科だけでなく他科の医師による他科群とも同様の傾向であった。一方, 搬入から医師接触までの接触時間では, 救急群は全期間を通じ1~2minを維持したのに対し, 他科群では当初は短縮できたがCOVID-19流行で延長した状態が持続していた。しかし全体の接触時間はほぼ流行前と同レベルを維持することができており, これは初期診療を救急科が担当とする症例が約2倍に増加したためと考えられた。この結果は, COVID-19等の感染症流行下での救急搬入患者の円滑な受け入れにはER体制の強化は効果があるとともにその重要性がさらに高まることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294573737102720
  • DOI
    10.24697/jaamkanto.43.4_115
  • ISSN
    24342580
    0287301X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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