下行結腸癌局所再発術後にFDG-PET/CT陽性であった縫合糸による異物性肉芽腫の1例

  • 松本 祐
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 矢野 琢也
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 吉満 政義
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 市村 浩一
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院病理診断科
  • 中野 敢友
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 白川 靖博
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 松川 啓義
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 井谷 史嗣
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 塩崎 滋弘
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科
  • 岡島 正純
    地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Foreign Body Granuloma Due to the Presence of a Silk Surgical Thread after Resection of Local Recurrence of Descending Colon Cancer

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抄録

<p>症例は65歳の女性で,下行結腸癌(pT3pN0M0,pStage II:大腸癌取扱い規約第8版)に対し腹腔鏡下結腸左半切除術を施行した.術後22か月目にCEA 10.1 mg/mlの上昇,FDG-PET/CTで吻合部近傍にSUVmax 5.5の異常集積を伴う腫瘤を認めた.下行結腸癌術後局所再発と診断し開腹結腸部分切除術を施行した.病理所見は管状腺癌の浸潤性増殖で大腸癌局所再発であった.再発手術後12か月目の造影CTで吻合部近傍に腫瘤を認め,FDG-PET/CTでSUVmax 9.7の異常集積があり大腸癌再々発と診断し手術を施行した.腫瘤は小腸浸潤も認め,開腹結腸部分切除,小腸部分合併切除を行った.病理所見は異型細胞を認めず,縫合糸による異物性肉芽腫と診断した.大腸癌局所再発切除後の異物性肉芽腫の報告ははじめてであり,PET陽性であった場合異物性肉芽腫も鑑別にあげる必要があると考える.</p>

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参考文献 (23)*注記

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