プロテオーム解析を用いた生物系異物の起源推定法の検討

  • 佐藤 由佳子
    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 解析科学研究所
  • 出羽 智子
    アサヒビール株式会社
  • 鈴木 康司
    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 解析科学研究所
  • 永富 康司
    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 解析科学研究所
  • 曲渕 哲朗
    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 解析科学研究所
  • 宮本 靖久
    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 解析科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Proteome Analysis for Identification of the Origin of Biological Foreign Substances
  • プロテオーム カイセキ オ モチイタ セイブツケイ イブツ ノ キゲン スイテイホウ ノ ケントウ

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抄録

<p>生物系異物の起源種判別を行う目的でプロテオミクス解析技術を用いた判別法を開発した.すなわち,異物から抽出したタンパク質のトリプシン消化物のアミノ酸配列を高分解能LC-MSで決定し,そのアミノ酸配列を公開タンパク質データベースと照合して,異物の起源種を判定するものである.食肉(ウシ,ブタ,ニワトリ)および卵(ニワトリ,ウズラ)を模擬異物として供試した結果,トリプシン消化物から得られたペプチドからそれぞれの種特異的アミノ酸配列が確認でき,種判別は可能であることが示唆された.またDNA解析では判別が困難とされるレトルト加熱履歴のある試料でも適用可能であることが示唆された.本法は異物解析においてDNA解析を補完する技術として有用であると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 63 (6), 218-224, 2022-12-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (2)*注記

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