術後早期に再発した巨大腹壁瘢痕ヘルニア破裂の1例

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タイトル別名
  • An early recurrent case of ruptured large incisional hernia

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〔要旨〕症例40歳台男性。既往歴に,慢性膵炎による結腸狭窄に対し,結腸部分切除を施行されている。腹壁瘢痕ヘルニア増大のため外来受診したが手術をせず,保存的治療を継続していた。今回,誘因なく腹壁破裂による腸管脱出を認め,救急外来を受診した。汚染創であることから感染を危惧し,組織修復法である腹直筋鞘前葉反転法を施行したが,術後3日目に再発した。初回手術からの観察期間が短く感染のリスクがあると判断し,吸収性メッシュで補強した。巨大腹壁瘢痕ヘルニア破裂症例では再発リスクが高いため,非吸収性メッシュを使用できるように,初回手術時から二期的治療法を企画し対応することが望ましい。

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