北海道十勝地域でのタマネギ直播栽培における窒素・カリウム肥料の直下施肥と組合せた窒素・カリウム肥料の分施効果に降雨が及ぼす影響

  • 臼木 一英
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター芽室研究拠点
  • 室 崇人
    農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Rainfall Pattern on Effect of Nitrogen and Potassium Topdressing in Combination with Local Application of Nitrogen and Potassium at the Timing of Sowing on the Growth and Yield of Direct-seeded Onions (<i>Allium cepa</i> L.)

抄録

<p>タマネギの直播栽培は移植栽培に比べて2週間程度生育期間が長いために気象条件の影響を受け易い.そこで,北海道十勝地域における窒素,カリウムの直下施肥と窒素とカリウムの分施を組み合わせについて実験年度の違いによる直播タマネギの生育と収量に及ぼす影響を調べた.また,上記の施肥方法の違いによる生育および収量について,試験年度の違いに及ぼす降雨による土壌水分の違いの影響を調査した.実験年度によって結果が異なり,生育に及ぼす窒素とカリウムの分施効果が降水量の影響を受けたと考えられた.その結果,施肥方法の違いがりん茎につながらなかった要因は,各実験年の養分吸収量の違いにより影響されたことと推測した.収穫時のりん茎重に影響を及ぼす肥大始期の葉面積を確保するためには6月下旬までの肥効が重要であり,肥効はこの時期の降雨の影響を強く受けることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 21 (4), 425-432, 2022

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (8)*注記

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