微粒子懸濁によるマイクロ混相流の挙動変化

  • 山本 憲
    大阪大学 大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in Behavior of Microscale Multiphase Flows by Addition of Particles

抄録

<p>著者らによって観察された,流動する界面の挙動の粒子による特徴的な変化を紹介する.第1の現象はガラス細管内での3次元モノレイヤー構造形成であり,コロイド結晶成長に広く用いられている気液界面における粒子捕捉に関連した現象である.構造の形成メカニズムについても,粒子と壁面の濡れ性の観点から説明を加える.第2の現象は粒子間に生じる長距離の流体力学的相互作用に関連した現象である.本稿ではオレイン酸液滴が色素または懸濁液の「濃度界面」に侵入する系を取り上げ,界面が懸濁液で構成される場合には侵入してくる液滴に反発力を加えることを紹介する.この反発力は,各粒子が流体中を移動する際に生成するストークスレットが重なることに由来しており,見積もられる反発力の大きさと液滴が周囲流体から受ける力の比較を行う.</p>

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参考文献 (13)*注記

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