GK20 航海での高分解能サブボトムプロファイラー探査に基づく トカラ列島周辺海域の海底下浅部構造

  • 三澤 文慶
    産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門
  • 鈴木 克明
    産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Shallow submarine structure around Tokara Islands based on the high-resolution subbottom profiler survey during the GK20 cruise

抄録

<p>GK20航海では,2021年3月に実施した望星丸GB21航海に先行して,2020年11月初旬から12月初旬に第二開洋丸(海洋エンジニアリング株式会社)を用いて,トカラ列島周辺海域の沖縄トラフ域・火山フロント域・琉球弧にて高分解能サブボトムプロファイラー探査を行い,本海域の海底下浅部に関する地質情報を取得した.本論では,SBP探査により明らかになったトカラ列島周辺海域の海底下浅部の地質構造をまとめる.沖縄トラフ域では,よく成層したトラフ充填堆積層の構造と正断層の発達を確認した.火山フロント域では島嶼や地形的高まり部分では内部構造は不明であったが,平坦面部分では成層した堆積層の詳細な構造及び宝島南方に位置する6列の海丘群である横当雁行海丘群(仮称)の存在を確認した.琉球弧では,大島新曽根の北縁部でサンドウェーブとみられる層相を確認した.奄美舟状海盆では成層した堆積層と正断層によって区切られた凹地状の地形の発達が明らかになった.</p>

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参考文献 (10)*注記

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