社会福祉系学生の身体障害者補助犬に対する認知度の変化

  • 竹田 彩乃
    大阪府立吹田支援学校
  • 倉澤 悠維
    神戸大学 大学院保健学研究科 リハビリテーション科学領域
  • 三浦 靖史
    神戸大学 大学院保健学研究科 リハビリテーション科学領域

書誌事項

タイトル別名
  • The Changes of the Awareness on Service Dogs among Social Welfare Students
  • シャカイ フクシケイ ガクセイ ノ シンタイ ショウガイシャ ホジョケン ニ タイスル ニンチド ノ ヘンカ

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抄録

【目的】私たちは社会福祉系学生の身体障害者補助犬(以下、補助犬)への認知度について2016年に調査し報告しているが、その後の変化は明らかでない。そこで、前回調査から2年半を経ての認知度の変化を明らかにして、認知度向上方法を検討する目的で、社会福祉系学生の補助犬に対する意識調査を実施した。 【方法】2018年10月に前回の調査と同じ大学の社会福祉系学生を対象に無記名式のアンケート調査を行った。 【結果】269名から回答を得た(回収率 81.3%)。2016年の調査と比較して、聴導犬の認知度48.7%(p<0.001)、補助犬法の認知度34.9%(p<0.01)、補助犬を実際に見た経験88.1%(p<0.01)が、各々有意に上昇していた。補助犬を初めて認知した時期は、小学生54.9%、中学生26.1%、高校生12.1%、大学生6.4%であり、義務教育期間中が81.0%を占めた。 【考察】2年半の間に社会福祉系学生の補助犬への認知度の向上が認められたことから、補助犬に関する啓発や教育を継続的に行うこと、また、教育は義務教育期間中に行うことが有用であると考えられた。 【結論】社会福祉系学生の補助犬への認知度は向上しており、補助犬に関する教育や啓発を実践することは、社会福祉系学生のみならず社会全体の補助犬への理解促進に繋がる。

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