書誌事項
- タイトル別名
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- Rating of immersive virtual reality used in the contingent valuation method for valuing an urban park featuring ponds
説明
<p>自然環境の貨幣価値の評価法の中でも,仮想的市場評価法(CVM)は幅広く活用され,都市の公園への応用も拡大している。先行研究では,従来の写真の代わりにバーチャルリアリティ(VR)を用いて評価対象を提示し,支払意思額(WTP)を問う実験が増えているが,VRの利用がWTPに及ぼす影響は対照実験を通して十分に検証されていない。本研究では池を有する都市の公園を対象にCVMによる調査を行い,画像提示方法(VRか写真)がWTP,ロイヤルティ,気分尺度,印象評価,WTP回答時の視線指標に与える影響を検証した。また,提示する画像の視界範囲(正面カ全方向)がWTPと視線指標に与える影響を検証した。その結果,WTP,ロイヤルティ,気分尺度,視線指標に画像提示方法間の差はなかったが,正面に比べて全方向の視界におけるWTPが高かった。したがって,都市の公園を対象にCVMを用いる調査において,写真より高価で扱いの難しいVRを使う長所は確認できなかったが,視界範囲を統制する必要性が示唆された。今後は幅広い属性の被験者と緑地のデザインを対象とし,画像提示方法と視界範囲が評価に及ぼす影響の検証を進める必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本緑化工学会誌
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日本緑化工学会誌 48 (2), 364-373, 2022-11-30
日本緑化工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390294740089779072
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- ISSN
- 18843670
- 09167439
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可