書誌事項
- タイトル別名
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- Cognitive Behavioral Intervention for Presenteeism and Social Anxiety in the Workplace
- プレゼンティズムの改善を目的とした認知行動療法 : 社交不安症者への介入法を職域に最適化した試み
- プレゼンティズム ノ カイゼン オ モクテキ ト シタ ニンチ コウドウ リョウホウ : シャコウ フアンショウシャ エ ノ カイニュウホウ オ ショクイキ ニ サイテキカ シタ ココロミ
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説明
<p>社交不安症に対する認知行動療法(CBT)の効果は実証されているが、職域において早期に社交不安症状とプレゼンティズムに介入した研究は乏しい。本研究では未診断の社交不安傾向をもつ従業員13名に対し、対象者の業種と職業に最適化したCBTのプログラムを用いて介入を行った。CBTのプログラムは、隔週で7回の基本セッションを実施したのち、3か月間の実践セッションを実施した。実施前と基本セッション後、実践セッション後に、社交不安症状とプレゼンティズム、障害度が評価され、プログラムの前後で社交不安症状とプレゼンティズムに改善が認められた。この結果から、職域においてCBTに基づいたメンタルヘルスの二次予防的介入が有効であり、特に、業務で生じている問題に直接的に介入することにより、プレゼンティズムを改善できることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 認知行動療法研究
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認知行動療法研究 48 (3), 297-307, 2022-09-30
一般社団法人 日本認知・行動療法学会