Fontan associated liver disease(FALD)関連肝癌に対しての腹腔鏡肝切除の1例―Fontan循環における肝離断対策―

書誌事項

タイトル別名
  • A case report of pure laparoscopic hepatectomy for Fontan procedure-related liver cancer: From the viewpoint of liver parenchymal dissection in Fontan circulation
  • Fontan associated liver disease(FALD)カンレン カンガン ニ タイシテ ノ フククウキョウ カン セツジョ ノ 1レイ : Fontan ジュンカン ニ オケル カンリダンタイサク

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抄録

<p>30代男性,3歳時に単心房・単心室症を背景にFontan手術を受けた.Fontan associated liver disease(FALD)として肝臓内科にフォローを開始されて以来3年後にFALD関連肝癌を疑われ,腹腔鏡肝切除を施行した.肝離断中は,Central venous pressure(CVP)圧を下げるため,positive end expiratory pressureをオフし,最小限の輸液量,利尿剤併用しながらの麻酔管理を行うも,Fontan循環の影響でCVPコントロールは不良で,静脈性出血が継続したままの肝離断となった.本症例は,術後合併症なく経過したものの,FALD関連肝癌症例は,Fontan循環による高CVP下での肝離断を余儀なくされるため,そのジレンマを解決する必要があり,その対策に関して考察を加え報告する.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 64 (1), 18-25, 2023-01-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (13)*注記

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