大学生と母親における子育てイメージに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Comparative Study of Image on Child Caring between University Students and Mothers
  • ダイガクセイ ト ハハオヤ ニ オケル コソダテ イメージ ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

説明

少子化が一般化し,深刻な問題となっており,出生数は減少傾向が続いている。内閣府少子化対策(内閣府,2014)で開催された「少子化社会対策大綱の策定に向けた提言」1) では,重点的に取り組む課題として,若い年齢での結婚・出産についての希望が実現できる環境の整備が掲げられている。また,2015年より子ども・子育て支援制度が本格的に始動しており,様々な支援が充実しているにも関わらず,少子化社会の解消には程遠い状況である。そこで,本研究では,次世代を担う大学生が子育てに対してどのようなイメージを持っているのかを明らかにすることを目的とした。また,実際に子育てを行っている母親が持つ子育てのイメージとの比較を通して,若者の育児に対する考え方の課題を明らかにすることも目的とした。子育てのイメージについては,「ウェビングマップ」を用い,カテゴリーを形成して結果を整理し考察した。結果は以下の通りであった。・ 男子学生と女子学生は,子どもは「かわいい」が,育てるのは「大変」で「辛い」ものとイメージしていた。・ 母親と女子学生は,「夫婦の協力」とイメージするのに対し,男子学生は,「家族の協力」とイメージし,子育てには何かしらの協力が必要であるとイメージしていた。・母親,男子学生,女子学生共に,子育てにおいて「ママ友」の存在が大きかった。・ 男子学生,女子学生は,子育てはお金をかかるという過度なマイナスイメージを持っていた。・ 母親は,授乳や慣れない育児を行う為,「寝不足」とイメージしたのに対し,男子学生と女子学生は,仕事と育児の両立が負担となり,「寝不足」とイメージしていた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ