当院でのメディカルチェックの取り組み -スポーツ医科学研究事業の紹介ー

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説明

福井県スポーツ医科学研究事業における当院でのメディカルチェックの取り組みを紹介し、メディカルチェックの必要性を検討した。本メディカルチェックは、自転車、陸上、ウエイトリフティング、レスリング協議における国民体育大会(以下、国体)参加予定選手である高校生を対象に血圧、心電図、心臓超音波、尿、肺機能、血液生化学、画像診断、骨密度、運動器の各検査と整形外科・内科検診を実施した。その結果、高校生128名中109名にスポーツ障害の既往があり、その28.6%がジュニア期(小学生時:12名、中学生時:16名)で発生していた。また、部位別には、腰部:24.5%、膝:18.0%、足部:12.9%の準であった。さらに内科的に異常のある選手は128名中63名と約半数に認められた。国体レベルの高いパフォーマンスを求められる選手にとって、このような医科学の面からのサポートは今後の体調管理や競技能力向上に重要なものである。また、ジュニア期において障害の既往が認められることから障害予防を目的に低年齢層からの実施が必要と思われた。さらに、一般競技者においても、このようなメディカルチェックを実施していくことは重要ではないかと考えた。

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