人工股関節置換術・人工膝関節置換術における深部静脈血栓症のスクリーニング~Dーダイマー値と下肢静脈エコーとの比較検討~

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抄録

当院術後深部静脈血栓症発生頻度および深部静脈血栓症スクリーニング検査法としてのDーダイマー値の有用性について検討した。当院で施行した人工股関節置換術9例、人工膝関節置換術18例について、術前と術後7日目にD-ダイマー値測定と下肢静脈エコーを行った。その結果、術後深部静脈血栓症発生頻度は人工股関節置換術0%、人工膝関節置換術33.3%であった。術後7日目のDーダイマー値については、血栓あり群は血栓なしの群より、有意に高値を示した。術後7日目のD-ダイマー値のカットオフ値を11μg/mlとすると感度、陰性予測値は100%となり、D-ダイマー値は深部静脈血栓症スクリーニング検査法として有用であると考える。

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