歩行動作における内側広筋への機能的電気刺激のタイミングが歩容に及ぼす影響

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  • 平賀 篤
    帝京科学大学 医療科学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Electrical Stimulation Timing on gait in walking motion
  • ホコウ ドウサ ニ オケル ウチガワコウキン エ ノ キノウテキ デンキ シゲキ ノ タイミング ガ ホヨウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

〔目的〕本研究の目的は,歩行動作時に下肢筋へ機能的電気刺激を行う際の刺激タイミングが,歩行動作に及ぼす影響について検証することである.〔対象と方法〕健常成人男性6名の右内側広筋に対し,①通常筋収縮が起こる遊脚終期~荷重応答期に電気刺激,②通常よりも早い遊脚前期~中期に電気刺激,③通常起こる直前の遊脚中期~終期に瞬間的に電気刺激,④電気刺激なし,の4条件にて介入し,歩行時の重心推移と下肢各関節の角度変化推移を比較検討した.〔結果〕重心位置は電気刺激なしの歩行に比べ通常の電気刺激では全体的に上方偏移,瞬間的な電気刺激では全体的に上下の変位幅が減少する傾向が見られた.関節角度は電気刺激なしの歩行に比べ全ての電気刺激パターンで立脚前期の右膝関節最大屈曲角度が減少し,瞬間的な電気刺激で最も減少する傾向が見られた.遊脚相での屈伸については,通常の電気刺激では屈伸タイミングの遅延傾向が,早期の電気刺激では屈伸タイミングの早期化傾向が見られた.〔結語〕刺激時以外のフェーズにおいても角度変化が認められることから,循環運動という歩行動作の特性と運動制御戦略を踏まえた刺激タイミングや刺激時間の検討が重要と考えられた.

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