豪雨時の浮遊砂の流出と河床変動に伴う洪水氾濫 -白川のヨナ洪水を例に-

書誌事項

タイトル別名
  • FLOOD INUNDATION ASSOCIATED WITH SUSPENDED SEDIMENT RUNOFF AND BED DEFORMATION DURING HEAVY RAINFALL –A CASE STUDY FOR THE ‘YONA’ FLOOD IN THE SHIRA RIVER-

抄録

<p> 豪雨時に上流域で多量の土砂が生産されれば,これが下流に流出し,洪水氾濫被害を助長することがある.本研究では,阿蘇カルデラを上流域にもつ熊本県の白川において,流域土砂流出モデルと平面二次元洪水流解析を用いて,想定最大規模降雨が発生した際の多量の浮遊砂を含む洪水の計算を行い,多量の浮遊砂の河道への堆積が洪水氾濫に及ぼす影響について検討している.土砂流出計算の結果,白川上流域と黒川の勾配の違いによって,白川下流域では流量ピークを迎える前に多量の浮遊砂が流入する.平面二次元解析の結果によれば,これらの土砂が河道の摩擦速度が比較的小さい場所に堆積することで,氾濫を助長する.堤内地でも流下方向に摩擦速度が急減する場所で土砂の堆積が生じ,それに支配されるような氾濫流が形成される.</p>

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参考文献 (2)*注記

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